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磐梯吾妻スカイラインヒルクライム

福島県と福島市の土湯温泉、高湯温泉の両観光協会は五月下旬、磐梯吾妻スカイライン(福島市・猪苗代町)を自転車で駆け上がるヒルクライム大会を二日間にわたり初開催する。県によると、コースは全長三十二キロ程度で国内最長級を設定し、醍醐味(だいごみ)とされる高低差は最大で約千百メートルになる。日本有数の山岳道路を舞台にした自転車レースを通し、福島県観光の効果的な魅力発信に結び付け、国内外からの誘客を加速させる。

ツール・ド・ふくしま参画へ

福島民報社と「Link TOHOKU(リンク東北)」が主管し、県内各地を転戦する自転車ロードレース大会シリーズ「ツール・ド・ふくしま」の二〇二〇(令和二)年度第二戦に位置付ける方向で調整している。

コース案は【図】の通り。初日は土湯温泉をスタート後、一一五号国道旧道を経由してスカイラインに入り浄土平を目指す。全長約三十二キロで、高低差千百メートルほどを駆け上がる。二日目は高湯温泉を出発してゴールの浄土平を目指す約十三キロで、高低差は約八百メートル。一日当たり三百人程度の参加者を見込んでいる。日程などの詳細は今後詰める。

 スカイラインは磐梯朝日国立公園内の吾妻連峰を縦走し、風光明媚(めいび)な観光道路として全国的に知られている。県は大会を通じて福島県の自転車観光のシンボルとなる道路の知名度アップを目指す。

大会期間を二日間とし、周辺宿泊施設の活性化も後押しする。周辺地域でのトレッキングやバードウオッチング、温泉巡りなど観光資源を生かした複数のモデルコースも提案し、福島県来訪のリピーター化につなげる考えだ。

東京五輪パラリンピックを見据えた取り組みとして、自転車人気の高い台湾に狙いを絞り、現地に設けた観光窓口を通じ会員制交流サイト(SNS)でも参加を呼び掛ける。参加者を介した情報発信により、訪日外国人客(インバウンド)の誘致拡大を目指す。

国内の自転車人気は年々高まっており、県は誘客の起爆剤となるとみている。公益財団法人日本生産性本部がまとめたレジャー白書によると、スポーツ自転車の市場規模は二〇一八(平成三十)年度で二千五百七十億円に上り、五年前の二〇一三年度と比べて約二割増となった。

 県は二〇二〇年度一般会計当初予算案で関連事業費に千五百三十五万円を計上した。二〇二一年度以降の大会開催も検討していく。

磐梯吾妻スカイラインは二〇一九(令和元)年十一月に開通六十周年を迎えた。環境省は二〇二〇年度、福島民報社が選定した沿線の景勝地「吾妻八景」の二カ所で景観修復作業を実施する。